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Qt アプリケーションの手順 - NetBeans IDE 6.9 チュートリアル

このチュートリアルでは、Qt アプリケーションプロジェクトを NetBeans IDE 6.9 で作成する手順を説明します。Qt Toolkit は、オープンソースの、クロスプラットフォームアプリケーション開発用フレームワークです。

目次

このページの内容は NetBeans IDE 6.9 が対象です

要件

このチュートリアルに従うには、次のソフトウェアが必要です。

ソフトウェア 必須バージョン
NetBeans IDE (C/C++ のサポートを含む) version 6.9
Java Development Kit (JDK) version 6
GNU C/C++ コンパイラ (GCC) NetBeans IDE でサポートされるバージョン
Windows では MinGW が必須であり、これは Qt SDK にバンドルされています。
Qt ライブラリ version 4.6.2

NetBeans に必要なソフトウェアのダウンロードとインストールについては、「NetBeans IDE 6.9 のインストール」を参照してください。

はじめに

NetBeans IDE では、Qt プロジェクトの作成、構築、実行、デバッグが IDE だけで実行できます。Qmake、MOC、および uic は、必要に応じて自動的に起動します。これらについては考慮する必要はありません。また、知っておかなくても問題ありません。

Qt ソフトウェアのインストール

Windows 以外のプラットフォームでは、Qt が含まれた NetBeans IDE を使用するときに、完全な Qt SDK は必要ありません。「C/C++/Fortran 向けの NetBeans IDE の構成」の説明のとおりにコンパイラをインストールしてから、Qt フレームワークとも呼ばれる Qt ライブラリおよびツールをダウンロードできます。

ただし、Windows の場合は、潜在的な問題を回避するために Qt SDK をインストールするようにしてください。

NetBeans IDE 向け Qt の設定 (Windows の場合)

Qt 4.6.2 SDK には、MinGW 環境および gcc 4.4 コンパイラが含まれています。このバンドル版 MinGW は Qt と適切に連携できるため、ほかのバージョンの MinGW や Cygwin ではなく、これを使用するようにしてください。

  1. C/C++/Fortran 向けの NetBeans IDE の構成」の説明に従って、NetBeans IDE および C/C++ プラグインモジュールをインストールします。ただし、このドキュメントに記述されている Cygwin や MinGW はインストールしないでください
  2. MSYS-1.0.10.exe をデフォルトの場所にダウンロードおよびインストールします。
  3. MinGW および gcc が含まれている Qt 4.6.2 SDK をダウンロードおよびインストールします。Qt Creator が自動的に起動した場合は閉じてかまいません。
  4. NetBeans IDE で「ツール」>「オプション」>「C/C++」を選択して、C/C++ のプロパティーを開きます。
  5. 「ツールコレクション」領域で「追加」をクリックします。
  6. ツールコレクションの「ベースディレクトリ」に、Qt MinGW インストール構成の bin ディレクトリ (例: c:\Qt\2010.02.1\mingw\bin) を指定します。
  7. 「ツールコレクション名」を「MinGW_Qt」に設定して「了解」をクリックしたあと、「オプション」ダイアログで「了解」をクリックします。
  8. この記事の「簡単な Qt アプリケーションの作成」に進みます。

NetBeans IDE 向け Qt の設定 (Linux または Mac OS X プラットフォームの場合)

http://qt.nokia.com/downloads から、Linux または Mac OS X プラットフォーム向けの完全な Qt SDK または Qt フレームワークだけをダウンロードできます。

コンパイラは別個にインストールするようにしてください。Windows の場合と異なり、コンパイラは Qt SDK には含まれていません。

Qt パッケージのインストール後、コマンド行から、Qt ツールが実行できることを確認します。ターミナルに「qmake -v」と入力すると、エラーメッセージでなく、Qt のバージョン情報が表示されるはずです。qmake が見つからない場合は、your-Qt-installation-dir/bin を PATH 環境変数に追加します。SDK をダウンロードした場合、qmake のパスは /home/user/qtsdk-2010.02/qt/bin のようなものになっているはずです。

コマンドラインから Qt ツールが使用できるようになったら、この記事の「簡単な Qt アプリケーションの作成」に進みます。

NetBeans IDE 向け Qt の設定 (Solaris プラットフォームの場合)

Solaris プラットフォームでは、Qt のバイナリは使用できません。ただし、「公式 Qt ソースコードリポジトリ」で入手できるソースから Qt ライブラリを構築できます。

ソースから Qt を構築する場合に役立つ、その他のリンクを次に挙げます。
Git インストール」および「ソースの入手」。



簡単な Qt アプリケーションの作成

このチュートリアルでは、Hello Qt World サンプルに似た、簡単な「Hello World」Qt アプリケーションを作成します。このサンプルは、「サンプル」>「C/C++」>「Hello Qt World」にあります。

  1. まず、新しいプロジェクトを作成します。「新規プロジェクト」ダイアログで「C/C++ Qt アプリケーション」を選択し、「次へ」をクリックします。

    新規 Qt プロジェクトのダイアログ

  2. 次のダイアログで、必要に応じてプロジェクト名と場所を変更します。「main ファイルを作成」を選択し、「完了」をクリックします。
  3. 新規 Qt プロジェクトのダイアログ

    新しく作成されたプロジェクトは、次のようになります。

    Qt プロジェクトと main.cpp ファイル

  4. プロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択して「プロジェクトプロパティー」ダイアログを開きます。「Qt」カテゴリをクリックします。上級ユーザーは Qt プロジェクトプロパティーで多数の改造を加えることができますが、ここではこのままにします。
  5. Qt の「プロジェクトプロパティー」ダイアログ

  6. 次に、ダイアログを作成します。「リソースファイル」を右クリックし、「新規」>「Qt フォーム」を選択します。
  7. リソースファイルの Qt プロジェクトへの追加

  8. 「新規 Qt フォーム」ダイアログで、「フォーム名」に「HelloForm」と入力し、「フォームタイプ」で「ボタンの無いダイアログ」を選択します。「C++ ラッパークラスを作成」を選択し、「完了」をクリックします。
  9. 新規 Qt フォーム

    HelloForm.uiHelloForm.cpp、および HelloForm.h の 3 つのファイルが作成され、NetBeans で Qt Designer が自動的に開き、ここで新しいフォーム HelloForm.ui を編集できます。

    自動的に開く Qt Designer

  10. GUI のスキルを活かし、次に示すようなフォームを作成します。フォームに、2 つの QLineEdit ウィジェットを含めます。1 つ目のウィジェットは「nameEdit」、2 つ目のウィジェットは「helloEdit」という名前です。
  11. 作成したフォームが表示された Qt Designer

  12. フォームの作成を完了したら、Qt Designer を閉じます。プロジェクトは次のようになります。
  13. Hello フォームのソースファイル

    新しく作成された HelloForm ファイルは、すべて同じ「リソースファイル」論理フォルダに配置されます。CPP ファイルを「ソースファイル」に、H ファイルを「ヘッダーファイル」に配置するには、これらのファイルをドラッグして目的の論理フォルダにドロップするだけで実行できます。

    「プロジェクト」タブに、#include 指令が破損していることを示す小さな疑問符が表示されます。赤い下線が付いた setupUi がこの結果です。

    破損した #include 指令は HelloForm.h (#include ui_HelloForm.h) にあります。実際には、ui_HelloForm.h はまだありません。この include ファイルは、プロジェクトの最初の構築時に生成されます。これが Qt の構築システムの動作の仕方です。ツールバーの「主プロジェクトを構築」ボタンクリックすると、エラーの表示が消えるはずです。

  14. 次に main.cpp を開き、HelloForm の作成および表示をする 2 行のコードを挿入します。必ず HelloForm.h を含めてください。
  15. Hello フォームのソースファイルの編集

  16. アプリケーションを実行し、Qt Designer で作成したウィンドウの表示方法を確認します。

    このテキストフィールドには何を入力してもかまいませんが、何も起きません。このアプリケーションで、テキストフィールドに入力した名前を入れた挨拶メッセージが表示されるようにしましょう。

  17. スロットを定義し、それをテキストフィールドによって起動される textChanged シグナルに関連付けます。Qt シグナルとスロットの詳細については、http://doc.qt.nokia.com/4.6/signalsandslots.html を参照してください。

  18. HelloForm.h に移動し、このスロットを次のように宣言します。
  19. Hello フォーム include ファイルの編集

  20. 次に、HelloForm.cpp に移動し、スロットの定義を次のように挿入します。
  21. スロットフォームソースファイルの追加

  22. 最後に、HelloForm コンストラクタにコードを何行か挿入することで、シグナルとスロットを関連付けます。
  23. スロットの Hello フォームコンストラクタへの追加

  24. これで、作成したアプリケーションを実行できるようになりました。
  25. Qt Hello World アプリケーションの実行状態

まとめ

Qt アプリケーションを NetBeans で作成および開発し、フィードバックを CND メーリングリスト ( ) にお送りください。

バグの報告や機能についてのご提案があれば、http://netbeans.org/bugzilla/enter_bug.cgi?component=cnd に報告してください。報告するには、netbeans.org に登録する必要があります。