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C/C++ プロジェクトのクイックスタートチュートリアル

このチュートリアルでは、NetBeans IDE 6.9 の C/C++ プロジェクトを作成および構成する基本的な手順を学ぶことができます。

目次

このページの内容は NetBeans IDE 6.9 が対象です

要件

このチュートリアルに従うには、次のソフトウェアとリソースが必要です。

ソフトウェアまたはリソース 必須バージョン
NetBeans IDE version 6.9 と NetBeans C/C++ プラグイン
Java Developer Kit (JDK) version 6
C/C++ コンパイラ、makegdb NetBeans IDE でテスト済みの C/C++ ツールコレクション

必要な NetBeans ソフトウェアのダウンロードとインストールについては、「NetBeans IDE 6.9 のインストール」および「C/C++/Fortran 向けの NetBeans IDE の構成
必要なソフトウェアのダウンロードとインストールに役立ててください。

サンプルプロジェクト

プロジェクトをいくつか試しに操作できます。IDE で「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択し、「サンプル」カテゴリ、「C/C++」サブカテゴリ、「C/C++」サブカテゴリの順に開きます。IDE には、知識を深めるのに役立つ C/C++ サンプルプロジェクトがいくつか用意されています。

C/C++ プロジェクトの作成

NetBeans C/C++ サポートでは、既存のソースを使用して C/C++ プロジェクトを作成できるだけでなく、生成されたメイクファイルを使用して C/C++ アプリケーションやライブラリプロジェクトを作成できます。

ローカルホスト (IDE を起動したシステム) または UNIX® オペレーティングシステムを実行しているリモートホストで、プロジェクトを構築、実行、およびデバッグできます。プロジェクトのツールコレクションの指定と、リモートホストの定義および使用については、「C/C++ プロジェクトの開発環境の定義」を参照してください。

C/C++ のアプリケーション、動的ライブラリ、または静的ライブラリプロジェクトを使用すると、アプリケーションの構築、実行、およびデバッグすべてが IDE によって制御されます。プロジェクトの設定は、プロジェクトの作成時に「プロジェクトプロパティー」ダイアログで指定します。IDE は、プロジェクトの設定をすべて格納するメイクファイルを生成します。

C/C++ アプリケーションプロジェクトの作成

  1. 「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択して、「新規プロジェクト」ウィザードを開きます。
  2. ウィザードで「C/C++」カテゴリを選択します。
  3. このウィザードでは、新規プロジェクトの種類をいくつかの中から選択できます。「C/C++ アプリケーション」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「新規プロジェクト」ウィザードのスクリーンショット

  5. ウィザードのデフォルトの値を使用して、新しい C/C++ アプリケーションプロジェクトを作成します。プロジェクトの名前と場所を選択できます。
  6. 「完了」をクリックしてウィザードを終了します。

論理フォルダを持つプロジェクトが作成されます。論理フォルダはディレクトリではありません。ユーザーがファイルを編成する 1 つの手段であり、ファイルが物理的に格納されているディスク上の場所を反映しているわけではありません。論理フォルダに追加されたファイルは、自動的にプロジェクトの構成要素となり、プロジェクトの構築時にコンパイルされます。

「重要なファイル」フォルダに追加されたファイルはプロジェクトの構成要素ではなく、プロジェクトの構築時にコンパイルされません。それらのファイルは単なる参照用で、既存のメイクファイルを使用するプロジェクトには便利です。

プロジェクトの論理ビューと物理ビューの切り替え

プロジェクトには論理ビューと物理ビューの両方があります。プロジェクトの論理ビューと物理ビュー間で切り替えができます。

  1. 「ファイル」タブを選択します。次のウィンドウはプロジェクトの物理ビューを示しています。このビューには、ディスクに格納されているとおりにファイルおよびフォルダが表示されます。

  2. 「ファイル」タブのスクリーンショット

  3. 「プロジェクト」タブを選択します。次のウィンドウはプロジェクトの論理ビューを示しています。

  4. 「プロジェクト」タブのスクリーンショット

    プロジェクトで実行するコマンドのほとんどは、「ファイル」ビューではなく「プロジェクト」ビューで使用できます。

プロジェクトへのファイルとフォルダの追加

プロジェクトに論理フォルダを追加できます。

  1. アプリケーションプロジェクトのプロジェクトノードを右クリックして、「新規論理フォルダ」を選択します。プロジェクトに新しい論理フォルダが追加されます。
  2. 新しい論理フォルダを右クリックして、「名前を変更」を選択します。新しいフォルダの名前を入力します。

既存のフォルダにファイルとフォルダの両方を追加できます。論理フォルダは入れ子にできます。

プロジェクトへの新規ファイルの追加

プロジェクトに新しいファイルを追加できます。

  1. 「ソースファイル」フォルダを右クリックし、「新規」>「C ソースファイル」を選択します。
  2. 「新規ファイル」ダイアログの「名前と場所」ページで、「ファイル名」フィールドに「newfile」と入力します。

    「新規ファイル」ダイアログのスクリーンショット

  3. 「完了」をクリックします。

ディスク上の、ウィザードで指定したディレクトリに newfile.c ファイルが作成されて、「ソースファイル」フォルダに追加されます。このフォルダには、ソースファイルだけでなく任意の種類のファイルを追加できます。

プロジェクトへのそのほかの新規ファイルの追加

  1. 「ヘッダーファイル」フォルダを右クリックし、「新規」>「C ヘッダーファイル」を選択します。
  2. 「新規ファイル」ダイアログの「名前と場所」ページで、「ファイル名」フィールドに「newfile」と入力します。
  3. 「完了」をクリックします。

ディスク上の、ウィザードで指定したディレクトリに newfile.h ファイルが作成されて、「ヘッダーファイル」フォルダに追加されます。

プロジェクトへの既存のファイルの追加

2 種類の方法でプロジェクトに既存のファイルを追加できます。

  • 「Source Files」フォルダを右クリックして、「既存の項目を追加」を選択します。「項目を選択」ダイアログでディスク上の既存のファイルを選択して、プロジェクトにファイルを追加できます。
  • 「Source Files」フォルダを右クリックして、「フォルダから既存の項目を追加」を選択します。「ファイルを追加」ダイアログを使用して既存のファイルを含むフォルダを追加します。

既存の項目の追加では、「新規」メニュー項目を使用しないでください。ファイルがすでに存在するかは、「名前と場所」パネルでわかります。

プロジェクトプロパティーの設定

プロジェクトを作成すると、「Debug」と「Release」という 2 つの構成が作成されます。構成はプロジェクトに使用される設定のコレクションであり、構成を選択することで、多数の設定を一度で簡単に切り替えることができます。「Debug」構成は、デバッグ情報を含む、アプリケーションのバージョンを構築します。「Release」構成は、同じアプリケーションの最適化されたバージョンを構築します。

「プロジェクトプロパティー」ダイアログには、プロジェクトの構築および構成情報が含まれています。次の手順に従います。

  • CppApplication_1」プロジェクトのプロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。

  • 「プロジェクトプロパティー」ダイアログのスクリーンショット

「プロジェクトプロパティー」ダイアログの左側パネルでノードを選択し、右側のパネルでプロパティーを変更することによって、構築ツールのデフォルト、コンパイラ設定、そのほかの構成設定などを変更できます。ノードやプロパティー値を選択すると、設定可能なプロパティーがわかります。「一般」プロパティーを設定すると、その設定はプロジェクトのすべての構成に対して行われます。「構築」、「実行」、または「デバッグ」プロパティーを設定すると、その設定は現在選択されている構成に対して行われます。

構成の管理

「プロジェクトプロパティー」ダイアログで変更されたプロパティーは、現在の構成としてメイクファイルに保存されます。デフォルトの構成を編集したり、新しい構成を作成したりできます。新しい構成を作成するには、次の手順に従います。

  1. 「プロジェクトプロパティー」ダイアログで「構成を管理」ボタンをクリックします。
  2. 「構成」ダイアログで、適切な構成にもっとも近い構成を選択します。この場合は「Release」構成を選択して、「複製」ボタンをクリックします。そのあと「名前を変更」をクリックします。
  3. 「名前を変更」ダイアログで構成名を「PerformanceRelease」に変更します。「了解」をクリックします。
  4. 「構成」ダイアログで「了解」をクリックします。
  5. 「プロジェクトプロパティー」ダイアログの「構成」ドロップダウンリストで「PerformanceRelease」構成が選択状態になっていることを確認します。
  6. 左側パネルで「C コンパイラ」ノードを選択します。
  7. 右側パネルのプロパティーシートで「開発モード」を「リリース」から「パフォーマンスリリース」に変更します。「了解」をクリックします。

これで、異なるオプションの組み合わせでアプリケーションをコンパイルする、新しい構成が作成されました。

ソースファイルプロパティーの設定

C/C++ プロジェクトのプロジェクトプロパティーを設定すると、関連するプロパティーがプロジェクト内のすべてのファイルに適用されます。個々のファイルにプロパティーを設定することもできます。

  1. 「プロジェクト」ウィンドウで newfile.c ソースファイルを右クリックし、「プロパティー」を選択します。
  2. 「一般」カテゴリをクリックすると、このファイルを構築するために、さまざまなコンパイラやほかのツールを指定できることが確認できます。また、チェックボックスを使用して、現在選択されているプロジェクト構成で、ファイルを構築対象から除外することもできます。
  3. 「C コンパイラ」カテゴリをクリックすると、このファイルのプロジェクトコンパイラ設定やその他のプロパティーを上書きできることが確認できます。
  4. 「ファイルプロパティー」ダイアログで「取消し」をクリックします。

主プロジェクトの設定

「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトノードを右クリックすると、選択されているプロジェクトで実行できるアクションのポップアップメニューが表示されます。同時に複数のプロジェクトを開いている場合、プロジェクトノードのポップアップメニューには、そのプロジェクトが現在の操作対象になっていることが示されます。次に、プロジェクトに関連するメニューバーおよびツールバーのアクションについて示します。

プロジェクトに関連するメニューバーおよびツールバーのアクションの多くは、主プロジェクトに作用します。主プロジェクトノードは、「プロジェクト」ウィンドウに太字で表示されます。複数のプロジェクトを開いている場合、主プロジェクトとして設定されているプロジェクトを変更することで、ツールバーのアクションをどのプロジェクトに適用するかを設定できます。

IDE で主プロジェクトを変更する

  • 目的のプロジェクトノードを右クリックし、「主プロジェクトとして設定」を選択します。これで、選択したプロジェクトが IDE の主プロジェクトになり、メニューバーおよびツールバーのアクションはこのプロジェクトに適用されます。

プロジェクトの構築

プロジェクトを構築する

  1. 「実行」>「主プロジェクトを構築」を選択してプロジェクトを構築します。「出力」ウィンドウに構築出力が表示されます。
  2. メインツールバーにある「構成」ドロップダウンリストで、構成を「Debug」から「PerformanceRelease」に変更します。これで、プロジェクトは「PerformanceRelease」構成を使用して構築されます。
  3. 「実行」>「主プロジェクトを構築」を選択してプロジェクトを構築します。「出力」ウィンドウに構築出力が表示されます。

「実行」メニューからアクションを選択して、プロジェクトを構築、削除、または削除して構築することができます。プロジェクトは異なる構成のオブジェクトファイルおよび実行可能ファイルをそれぞれ独立して保持しているため、複数の構成のファイルが混ざる心配をする必要はありません。

ファイルの個別コンパイル

ソースファイルを個別にコンパイルする

  • main.c ファイルを右クリックし、「ファイルをコンパイル」を選択します。このファイルのみコンパイルされます。

プロジェクトの種類が「既存のソースを使用する C/C++ プロジェクトファイル」の場合、単一ファイルのコンパイルはサポートされません。

プロジェクトの実行

プロジェクトの実行方法を確認するために、IDE のサンプルプロジェクト Arguments を使用します。Arguments プログラムは、コマンド行引数を出力します。このプログラムを実行する前に、現在の構成の引数をいくつか設定します。そのあとプログラムを実行します。

Arguments プロジェクトを作成するには、次のようにいくつかの引数を設定し、プロジェクトを実行します。

  1. 「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択します。
  2. プロジェクトのウィザードで「サンプル」カテゴリを展開します。
  3. 「C/C++」サブカテゴリを選択して、「Arguments」プロジェクトを選択します。「次へ」をクリックして、「完了」をクリックします。
  4. Arguments_1」プロジェクトノードを右クリックし、「構築」を選択します。プロジェクトが構築されます。
  5. Arguments_1」プロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。
  6. 「プロジェクトプロパティー」ダイアログで「実行」ノードを選択します。
  7. 「引数」テキストフィールドに「1111 2222 3333」を入力します。「了解」をクリックします。

  8. 「プロジェクトプロパティー」ダイアログのスクリーンショット

  9. 「実行」>「主プロジェクトを実行」を選択します。アプリケーションが実行されます。外部ターミナルのウィンドウに引数が表示されます。
  10. プロジェクトを実行すると、「実行監視」タブが開きます。「実行監視」タブには、アプリケーションの動作を監視するために Linux および Solaris プラットフォーム上で使用できるプロファイルツールが表示されます。Windows または Mac OS X を使用してこのチュートリアルの手順を実行している場合、「この機能を使用するには、開発ホストのオペレーティングシステムが Solaris または Linux である必要があります」というメッセージが表示されます。詳細については、「C/C++ プロファイルのチュートリアル」を参照してください。

    プロファイルツールは、プロジェクトのプロパティーの「プロファイル」カテゴリを使用して無効にすることができます。

既存のソースを使用した C/C++ プロジェクトの作成

「既存のソースを使用する C/C++ プロジェクト」を使用して作成する場合、IDE は、アプリケーションのコンパイルおよび実行手順について、既存のメイクファイルに依存します。

この課題では、オープンソースの Loki C++ ライブラリのソースをダウンロードしてインストールします。Loki には Pthreads ライブラリが必要です。これは、Linux、Solaris、および Mac OS X ではデフォルトで使用できます。Windows を使用している場合、Loki ソースファイルを使用してプロジェクトを作成できるようにするには、Pthreads ライブラリを事前にダウンロードしておく必要があります。

既存のソースを使用したプロジェクトの作成

  1. Windows で IDE を実行している場合は、 http://sourceware.org/pthreads-win32 から Pthreads ライブラリをインストールします。

    pthreads-2005-03-08.exe インストーラは、この直接リンクを使用して簡単にダウンロードできます。

    Windows ユーザーディレクトリに Pthreads ライブラリを抽出します。

  2. http://sourceforge.net/projects/loki-lib から loki-0.1.7 ライブラリをダウンロードします。
  3. 適当なディレクトリに loki-0.1.7 を展開します。
  4. 「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択して、「新規プロジェクト」ウィザードを開きます。
  5. 「C/C++」カテゴリを選択します。
  6. 「既存のソースを使用する C/C++ プロジェクト」を選択して「次へ」をクリックします。
  7. 「モードを選択」ページで「参照」ボタンをクリックします。「プロジェクトフォルダを選択」ダイアログで loki-0.1.7 の保存先ディレクトリに移動します。loki-0.1.7 ディレクトリを選択します。「選択」をクリックします。

    メイクファイルおよび「プロジェクト」ウィザードの「モードを選択」ページのスクリーンショット

  8. 「構成モードを選択」で、デフォルトの「自動」を使用します。「完了」をクリックします。
  9. プロジェクトが作成され、「プロジェクト」ウィンドウで開かれます。既存のメイクファイルで指定した「生成物を削除して構築」アクションが IDE で自動的に実行されます。このプロジェクトは、コード支援用にも自動的に構成されます。

    既存のソースを使用するプロジェクトが正常に作成されたスクリーンショット

プロジェクトの構築と再構築

プロジェクトを構築する

  • プロジェクトのプロジェクトノードを右クリックし、「構築」を選択します。

プロジェクトを再構築する

  • プロジェクトのプロジェクトノードを右クリックし、「生成物を削除して構築」を選択します。

次の手順

ソースコードを表示したり、変更したりするための、NetBeans IDE 6.9 の高度なナビゲーションおよび編集機能の使用についてのチュートリアルは、「C/C++ ソースファイルの編集とナビゲートのチュートリアル」を参照してください。