注: Java Card プラグインは任意のオペレーティングシステム上で動作しますが、Java Card RI のエミュレータは Windows でのみ使用できます。ほかのオペレーティングシステム上でも、RI を Java プラットフォームとして設定することはできます。そのためには、Mac または Linux システム上で、Windows パーティション上にある RI のインストールを NetBeans に設定します。ただし、この設定を使用してもプロジェクトは実行できません。
メニューから「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択し、「Java Card」カテゴリをクリックします。作成可能な複数のタイプの Java Card プロジェクトが表示されます。これらのプロジェクトはすべて、NetBeans Java SE プロジェクトと同じく、Apache Ant で構築されます。
Web アプリケーションは、Java Card 3.0 のもっとも魅力的な機能でしょう。サーブレットが実装されたスケルトンプロジェクトを作成し、サーブレット API に完全にアクセスできるようになります。これを使用すれば、アプレット型のアプリケーションタイプを使用するよりも、作業がはるかに簡単になります。デバイス上で実行するアプリケーションを操作するために特殊なコードをクライアントに記述する必要がなくなり、Web ブラウザだけで操作できるようになります。リファレンス実装およびデスクトップ Web ブラウザを使用して、ローカルでアプリケーションをテストできます。
プロジェクトでの作業
このチュートリアル用に、新しい「Web Project」を作成します。
この新しい Web プロジェクトで、プロジェクト名を「CardWebApplication」とし、プロジェクトの場所を NetBeansProjects ディレクトリに設定します。「完了」をクリックすると、プロジェクトが「プロジェクト」タブに表示されます。
Java Card の Web アプリケーションに対する作業は、サーブレットコンテナに配備するほかの Web アプリケーションの場合と同じです。ツールバーの「主プロジェクトを実行」ボタンを押して、Hello World サンプルを実行します。Java Card の Web アプリケーションを実行すると、Web ブラウザのウィンドウが開き、「Hello from webapplication1.MyServlet」というサーブレットの出力が表示されます。
アプレット型のプロジェクトを実行すると、NetBeans IDE は、コマンド行出力および Java Card コンソールという 2 つの便利なインタフェースを提供します。アプレットを操作するにはコンソールを使用します。コンソールでは、データを 16 進数で送信したり、その応答を読んだりすることができます。
ヒント: RI には、NetBeans IDE で開いて実行できるサンプルプロジェクトがさらに用意されています。
Classic プロジェクトの「パッケージ AID」(格納できるのは 1 つの Java パッケージのみ) も IDE によって処理されますが、カスタマイズが可能です。
プロジェクトの AID 値の一部は必ず ISO が割り当てたベンダー ID (RID) になります。すばやく作業を開始できるように、IDE は RID 用のランダムな値を生成します。開発やテストではこの値を使用できます。公式の RID がある場合は、「ツール」>「オプション」>「その他」から「Java Card」タブを選択して入力できます。この RID はすべての新規プロジェクトに使用されます。既存のプロジェクトの値を更新するには、「プロジェクトプロパティー」で「Generate」ボタンをクリックします。
サードパーティー SDK の統合
現在、このツールでは Java Card 3.0.2 リファレンス実装のみがサポートされていますが、ベンダーのカードを統合するための拡張可能な API が用意されています。プラットフォームとデバイスの定義は、構築スクリプトによってインポートされる単純なプロパティーファイルに収録されています。
配備は、カードベンダーから用意される Ant タスクのセットを使用して行います。そのため、作成されたプロジェクトは IDE の外部で実行できるようになり、制約はありません。Java Card RI の一部である Ant タスクのソースは、NetBeans 用のサンプルプロジェクトとともに、「Java Card プロジェクトポータル」からダウンロードできます。